久しぶりにブログを更新します。羊毛作家 笠木真衣さんのインタビューの続きです。
笠木さんは、ちょうど先日、「中国地域女性ビジネスプランコンテストSOERU」で大賞(中国経済産業局長賞)を受賞されました。おめでとうございました。
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-前回のお話では、手洗いの羊毛には草の種などがついていることもありますが、それは毛がよい状態で生地になっているということでもあり、それもまた味でもあるといったお話でした。そうして手洗いされた羊毛ですが、この羊毛はこの後、どうなるんですか。何に使われるのでしょうか。
笠木:あまり具体的な商品開発を考えずに出しちゃったんですけど、まずブランケットにしてみようかなと思っています。あとはベッドカバーとか。とてもあったかいんですよ、純毛で。羊が-25℃の北海道の大地でも寒くないように生えている毛ですから、とてもあったかいんですよ。夫のジャケットにするために、テーラーに出してみようと思っています。あと、カーテンとかですね。
-カーテンもよさそうですね。こういう模様が。
笠木:調湿機能もありますしね。こういうのが入っている生地ってあるじゃないですか。
-そうですね。点々が入っていて自然っぽいな、という感じがする生地がありますね。
笠木:直接肌にこういうのが当たるとチクチクするかもしれませんけど、そういうものでなければいいですよね。
使い道は何なのかというよりは、私が大量に羊毛を使ってみたかったという欲望から作ったものだったんです。今まで10年くらい羊毛でいろんなものを作ってみたんですけど、すごく楽しかったです、今回40kgの羊毛を出荷した時は。
普通1年かかって1.5kgの羊毛を服地にするくらいの仕事しかできないのに、機械ってすごいなと。これ3ヶ月で上がって来たんです。ミュール紡績機っていうので紡いでもらったんですけど、ほとんど私が手紡ぎするのと同じ工程を機械がやってくれるんです。これ全部で1万mあるんですけど、全部均一ですごいなって思って。
逆に手仕事で均一にするってすごい大変なんですよ。機械の凄さ、ありがたみを感じる体験でもありました。たくさんの羊毛がかっこいい生地になっていいなと思ったり、工場の方にいろいろ教えてもらったり、楽しかったですね。ほんと勉強さしてもらいました。
-小ロットでもやってくれる工場がよく見つかりましたね。普段から他の作家さんの仕事を受けたりしている工場なんですか。
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