2021年2月8日月曜日

ホワイトバランス 続き

 前回記事に続き、カメラのホワイトバランスについてです。今回は人工的な光源に対応したホワイトバランスについてです。

まずは「電球」。ずいぶん青っぽいですね。

 白熱電球に照らされたものを撮ると黄色っぽく写っちゃう
  ↓
 だから、逆に少し青みがかったようにして、黄色を打ち消そう
  ↓
 実際には白熱電球下ではないので、単純に青くなっちゃった

ということなのでしょうね。


続いては、「蛍光灯」です。このカメラ(オリンパスE-500)の場合、「蛍光灯」には色温度4000K(白色蛍光灯)、4500K(昼白色蛍光灯)、6600K(昼光色蛍光灯)の3モードがあります。
色温度が高いほど青味が増し、色温度が低いほど赤味が増すそうです。星の色やガスの色と同じと思っておけば、覚えられそうです。


白色蛍光灯


昼白色蛍光灯


昼光色蛍光灯

上の3枚の写真は、下に行くほど、ホワイトバランス上は色温度が高い設定になります。
下に行くほど色温度が高いから青味を帯びて来るように思ってしまいますが、写真を撮ったのは蛍光灯下ではないので、それぞれ青味・赤味を打ち消す方向に色味を帯びるのでしょう。
例えば、「昼光色蛍光灯」は、昼光色蛍光灯のもとで撮ると青味がかって写ってしまうから、カメラはそれを打ち消すように、少し赤味がかったように写そうとするということなのでしょう。

と見て来ますと、野外で植物などを撮る時は、基本的には「オート」にしておいた方が、見た目の色が再現されそうです。凝った写真を撮りたい時はいろいろ工夫した方がいいのでしょうが。

ちなみに、より見た目の色にこだわるなら、「ワンタッチホワイトバランス」というモードもあり、現場で白い紙などを写して、それが白だとカメラに認識させてから、対象物を撮るという方法もあります。

ホワイトバランスについてのメモを兼ねた投稿は以上です。

2021年2月5日金曜日

ホワイトバランス

島根大学三瓶演習林では、主に演習林内の樹木の写真を撮っては、データベースに載せたり、SNSに投稿したり、ホームページでどんな写真があるかを紹介したりしています。

ですが、「中の人」は写真撮影のプロではなく、少しずつ独学で勉強しながら撮っています。

ですので、これから何回かの写真についての投稿は自分のためのメモのようなものであり、写真・カメラに詳しい方には役に立たないでしょう。

今回はホワイトバランスについて試してみました。カメラに設定されているプリセット・ホワイトバランスです。

使ったカメラはオリンパスE-500です。まあ、カメラ好きの方にとっては(あるいはそうでなくても)、もう骨董品ですよね、たぶん。
そのE-500を使い、三瓶演習林獅子谷団地の同じ場所で、いろんなホワイトバランスの設定で撮影してみました。
撮影した日の天気は、薄曇りというのでしょうか、モコモコとした雲が出てはいませんが、青空も見えていないというものでした。

まずこちらがホワイトバランス「オート」で撮影したものです。
目で見たとおりに写っているように思います。


こちらはホワイトバランス「晴天」で撮ったもの。
「オート」とほとんど変わらないようですが、黄色みがわずかに減り、緑色がわずかに濃くなったようにも思えます。


こちらはホワイトバランス「曇天」で撮ったもの。
「曇天」で撮ると、写真が少し青っぽく写ってしまうのを防ぐため、カメラが少し温かい色になるように補正して撮るようです。「オート」の写真より、わずかにですが、黄色みや赤みが増しているように思えます。


ここまで3枚の写真を並べてみましょう。「オート」「晴天」は自然な感じ、「曇天」はわずかに温かみが出たようです。


こちらはホワイトバランス「日陰」で撮ったもの。
「曇天」よりさらに温かくしようとしているようです。


ここまでのまとめとしては、「曇天」「日陰」といった影を意識したホワイトバランスのモードでは、そうではない時にそのモードを使うと、冷たい色調の写真になるのを防ぐために、温かい色調の方へ補正するということになるのでしょう。

(つづく)