2011年2月4日金曜日

山下多聞准教授,マレーシアで調査中

 生物資源教育研究センター森林科学部門(演習林)の山下多聞准教授は、半島部マレーシアのセマンコック森林保護区(Semangkok Forest Reserve)に森林調査に行っています。

 セマンコック森林保護区の中の、丘陵フタバガキ林と呼ばれるセラヤ(Shorea curtisii Dyer ex King)を中心とした天然林において、樹木細根の分布調査を行っています。

 いつもはもう少し南にあるパソ森林保護区の低地フタバガキ林で調査をしていますが、今回初めて丘陵フタバガキ林での調査を行うそうです。

 現地にいる山下多聞准教授からメールで調査の様子を送ってもらいましたので,ご紹介します.

*   *   *   *   *


 半島マレーシアのセマンコック森林保護区は標高400mほどに位置する丘陵フタバガキ林です。丘陵フタバガキ林は階層構造をしています。

 樹高30m程度の高木層はShorea curtisiiが優占します。

 セマンコック森林保護区の中に、6ヘクタール(200m×300m)の調査区画を、およそ20年前に設置しました。
 今回はこの森林の細根量の調査をしています。狭い尾根と狭い谷からなる調査区画の中の尾根部、中腹部、谷部に深さ1mの土壌断面を作成し、細根の垂直分布の立地による変異を調べています。